M-1準決勝

ネタライブとして、とても楽しい時間でした。みんな面白かった、という前提で、各組について以下簡単に感想。あくまでネタについての感想だけにするつもりです。これを書いておかないと決勝進出8組に対する云々がただの妬みになってしまいそうで。完全主観・ネタばれ満載の予定ですのでたたみます。


ナイツ:2010年を振り返る
アーリアン:おかんと息子で格闘ゲーム
ハライチ:刑事
千鳥:伝令

ナイツほどトップバッターを任せて安心なコンビはいないなと思いつつ見ていました。3回戦・準々決勝とはちょっと変えてきていて、謎かけやめたり2年前の自分たちをいじったり、そのシフトチェンジがよかったな。アーリアンは動きが大きいネタだったのが悪い方に作用しちゃってましたね。舞台の音を拾う機材が本当にサンパチしかなかったので、少しでもマイクから離れてしまうと途端に聞き取りづらくなってました。動きがあるといってもやっぱり言葉で笑わせてるわけですから、これは結構致命的。印象も薄かったです。ハライチはいつものハライチ。去年からそんなに変わっていないけれど面白い。ウケてました。千鳥は・・・何故これを?笑

ピース:発音
チーモンチョーチュウ:刑事になって追い詰める
スリムクラブ:勘違い
パンクブーブー:犯罪に巻き込まれる


ピースのネタ、まったんが魂を吸うところで「ふっ」となる以外に笑いどころがありませんでした。綾部の「F1!」で恥づかしくなっちゃうのは私だけでしょうか?チーモン、ネタ飛んでたね・・・。このネタのフォーマットは、白井さんの言葉と菊地さんの動きが前後することが気になってしまって一瞬覚めてしまう瞬間があるんですよね・・・あくまで私の場合。もっと面白いのもあるのに!って思ってしまう。スリムクラブは・・・分かるんですよ。面白いのも好評価なのも。私だって腹抱えて笑ったことのあるネタですもん。ただ、マイナーチェンジしているとはいえ、あまりにも武器(ネタ)が1つしかない。端的に言うと、このネタに飽きました。分かってます。私が悪いんです。去年のM-1予選も今年のKOC予選も今年のこれまでのM-1予選も見に行ってる私が悪いんです。それら全部でこのネタをかけていたとしても関係ないんです。すいませんごめんなさい。パンクは面白かったんですけど、哲夫劇場になっちゃってたのでちょっと寂しかったな。ただ、去年あれだけ自分たちのスタイルが面白くて確立されてて優勝までしているのに、さらに今年別のフォーマットをもってきてそれがあれだけ面白いということは本当にすごいことですよね。

笑い飯サンタウロス
マヂカルラブリー:願いをかなえる球
笑撃戦隊:キャバ嬢になる
我が家:結婚したい

笑い飯は去年の鳥人の踏襲という感じのネタ。鳥人と同様に境目を見せる件があったんですが、それをやれて且つ通用するというのがすごい。これが「レギュラー」*1の強さかと。ま、そんなの差し引いても圧巻でした。あれこれ言うの馬鹿らしいくらい笑ったー。マヂラブはナイツと同様準々決勝後のネタ調整がとてもうまくいっていた1組だと思います。準々決勝では後半の神龍のくだりがいまいちでしたが、そこが潔く短くなっていて、よくまとまってた。あと、初めてこのネタ見たときより野田くんが見つけちゃった後の小芝居がうまくなってて笑った。笑撃戦隊はキャバっぽい話し方がしっくりきすぎ。笑 我が家の勝負ネタこれなんだーと思いました。いつも通りの我が家でした。あ、坪倉「(杉山に)また2カ月入院しとけよ」杉山「2カ月まあまあ長いわ!!」は笑いました。

プリマ旦那:禿げる
ジャルジャル:コンビニ
磁石:女の子と仲良くなりたい
囲碁将棋:隣の女子大生

プリマ旦那もいまいち印象が薄い。ジャルジャル、面白かったです。構成もうまい。これはネタを見るときまで詳しいことは知らない方が面白いと思うので詳細は言いませんが、彼らがこういうのをやるというのがとてもシニカルだなと思いました。多分あんま関係なくただ面白いことをやってるだけなんでしょうけどね。磁石も面白かった。去年の敗者復活でずいぶん喚く感じだったので、「え、磁石ってこんなんだっけ?!」ととても驚いたんですが、今回はそれがだいぶマイルドになってました。ちょいちょい下衆い感じのワードが放り込まれていて、それがものすごく面白かった。そして囲碁将棋。もうね、ブロックをまたぎますが出順が磁石とタイムマシーン3号に挟まれてることがまず面白くて!*2 で、絶対結婚相手のネタやると思ってたので「最近眠れない」と文田が話しだした瞬間に「・・・ぇええええ?!!」となりました。そしてすぐに納得。ビジョンもあるし、M-1尺で一番の勝負ネタはやっぱりこれなんですね。出来や受けに関してはもう客観的に見られなかったのでノーコメント。「ただただ面白い」*3と思いました。

タイムマシーン3号:パンとごはん
POISON GIRL BAND:英語
ウーマンラッシュアワー:バイトリーダー
モンスターエンジン:言いたいことを言う

タイムマシーン3号面白かったなー!!!!囲碁将棋からの奇跡的なas soon asかぶり!笑 まぁ、「使ってるの、さっきのあいつらくらいだよ!」くらいのいじりも入れてほしかったと思った私はただのいごしょファンです。タイマ*4も圧倒的にウケてたなー。やっぱり山本さんの仕上がり具合がネタの面白さに直結するんですね。ポイズンはまず阿部ちゃんがマイクを上げようとしたらとれちゃったんですよ!笑 それでも雰囲気が壊れないのがポイズンらしいところですけど。笑 準々決勝の方が吉田さんの「ワンツースリーフォーファイブ」のところが分かりやすくてうけてたんじゃないかな。ウーマンは会場との相性が悪くて損した組だと思います。でも村本氏が準々決勝よりゆっくり目にしゃべっていたりぐるぐる動き回る幅が狭くなっていたり、きっちり調整していたので好印象。モンエンはぶつ切り感がマイナスに働いたなーと。あのぶった切るところが笑いどころのひとつでもあるんですけど、お客さんには響かなかったのかな、といった感じですね。私はああいうやばい感じの人結構すきなので面白かったです。笑

カナリア:輪唱
東京ダイナマイト:クレーム
ゆったり感:あいうえお・プロポーズ
銀シャリ:ABCの歌

カナリアはせっせっせのほうが安達さんの方の歌詞で笑いやすかったので、輪唱だとかぶっちゃう分もったいない!もっと聞きたかった!笑 東ダイは袖からサンパチまでの間なんだかわちゃわちゃやっていてニヤニヤしちゃいました。でも実はネタの内容があまり記憶にないな・・・。ゆったり感は個人的にあいうえお作文であんまり笑ったことがないのでまたか、と思いましたが、すごい仕上がったネタでしたね!あいうえお作文の強いところって、あいうえお順という流れが決まっているから見ている側が先を読みがちなところを、その読み通りにやったり斜めに裏切ったりで揺さぶりやすいところだと私は思っているんです。で、このネタはその強さが存分に出てた。銀シャリも面白かったなー。鰻さんのあわあわしてる感じと橋本さんの尋常じゃないベテランぽさが本当にいいバランスだなと思います。


はー疲れた。これでやっとただのファンの泣き言が書ける!!

*1:決勝進出者発表後の飯のコメントより

*2:先日のSSLのレポをどこかで見ていただけると理由が分かるかと。

*3:by家城さん@東京シュールキャバレエ

*4:って略すのやめなきゃいけないんですよね。笑