晦は三十日、つまり月末のことです。

…確か。高校の古典でそう習った気がする。
もう7、8年前の記憶なので間違ってるやもしれませぬが。

ということで『晦の夜の果て』を見に行ってまいりました。ネタバレ注意。


よかったです。やっぱり白坂さんの脚本が好きなのと、演者がよかった。まぁちょっと消化不良なところはあるけどね。大五のギャンブル好きの設定とかいる?って思ったり。
でも家城さんと押見さんホントうまかー。
なんかパンフ見返してたらじわじわきました。
正一郎と雄二郎の対立がどっちもつらいのが分かってね…
正一郎は父親を恨むのが自分でももうしんどいはずなのに許せない感じがたまらなかった。
雄二郎が一人で色々抱え込みながらそれでもあの「家」を守ろうとしてるのが切なかった。
そんな二人の気持ちが分かりすぎるからどっちつかずになってしまう伸三の優しさがあったかかった。吉村さんもよかったなー。
四郎・大五・誠六は自分の道を選んで外に出た後ろめたさがあるだろう。七海は大学出た後どうするのかな。家の手伝いしそうだけど。
優美子の撮った写真はきっとホッとするだろうなぁ。
あーいい兄弟だ。
最後、家族が増えたあの終わり方はとても好き。何がいいとか巧く言えないけど。
「晦」って単に大晦日ってだけじゃなかったんだね。借金取りが来てた毎月の晦日の思い出があっての大晦日っていう伏線?だったのね。
このまま田崎ラーメンが続くといいな。
それでもって年の瀬にこの公演をやった神保町花月万歳。