オペラ座の怪人@四季劇場“海”

オペラ座の怪人 : 高井治
クリスティーヌ・ダーエ : 苫田亜沙子
ラウル・シャニュイ子爵 : 鈴木亮太
カルロッタ・ジュディチェルリ : 河村彩
メグ・ジリー : 西田ゆりあ
マダム・ジリー : 横山幸江
ムッシュー・アンドレ : 増田守人
ムッシュー・フィルマン : 平良交一
ウバルド・ピアンジ : 永井崇多宏
ブケー : 金本和起

有難いことに前楽を観ることができました。
誰も彼も力と思いのこもった熱演で、来てよかったと心底思いました。
ファントムとクリスのお二人は出だしちょっとセリフで疲れが見えてハラハラするところもありつつ、歌になるとまったく問題なかったことが本当にすごい。
苫田クリスは私の知っているクリスの中で一番少女漫画というか、感情の動き幅が大きく見て取れるクリス。それはこのお話の中で一つの正解だと私は思うので、だいすきなんです。最後、隠れ家でファントムに「心をみせる」ところ、今までで一番ぐっときました。それまでの流れすべてを受けて、色んな感情があのときのクリスの中にあるのが分かる。それは多分ファントムにも伝わっていて、だからこそあの選択なわけで。あー反芻するだけで泣ける。
高井さんのファントムは本当に凄味があってたまらない!!観るときによって孤独さが前面に出ていたり激しくクリスに恋焦がれていたりと印象が違うのですが、昨日はオペラ座の地下にいる怪人のさらに心の底にマグマのように渦巻く執念というか情念というか熱情が迸っていました。柄にもない表現だって使っちゃうよ!だってそれだけすきだから!!
正直私はこのお話をファントムとクリスのお話としてしかみていないので、ラウルについては何も思うことがございません。だってファントムより魅力的なラウルなんて1回しか見たことないし。ファントムから逃げるためにクリスが恋してる気になっているようにしかゲフンゲフン。ラウルってボンボンらしい無鉄砲さ全開だよね。ファントム捕獲作戦も失敗してるし*1、隠れ家まで来たはいいけどどうやってクリスを連れ帰るかなんて何も考えてないだろうし。お金持ちでかっこよくて良かったねラウル!

はー、思いのたけをダラダラと書きなぐってしまった。
オペラ座は私が四季の色々な演目を観るきっかけになった作品なので、またしばらく観られないと思うとさみしいです。

*1:フィルマンさんに2回も「大丈夫でしょうかこれで」と言われてることを考えると笑ってしまう